~認知症になっても安心して暮らせるまちにするために~
昨年度は、コロナ感染防止のためケアプラザをお貸しして開催していた「みなとの茶店」が、ハートフル・ポートに戻ってきました!
「認知症」という言葉にまだまだ拒否反応を示す方も多いので、まずは安心して来てもらうために、「楽しくおしゃべりするお茶会ですから!」とお誘いすることに。(毎回手作りのケーキとお飲み物をお出ししています)
実際、来られた方々は、スタッフも含め、皆さん認知症ということに何かしら関わっている方ばかり。一人ひとりお話をお聞きすると、本当に大変な思いをして過ごして来られた方や、これからそうなりそうな方々…。
ここで学んだことが活かされた――
知らなかったら、間違った対応をして悪化させていた――
ここは自分にとっての大事な場所――
いろんなことを気付かされる場所――
など、参加者の感想は様々。
大事なことは、ひとりでため込まないで、口にすることだと思います。
一緒に認知症について語り、学び、笑い、そして仲間をつくっていくこと。
他の人のお話を聞くことで、実際に家族がそうなったときに焦らずに済みます。
今コロナで、確実に認知症の方が増えています。
ひとりで籠ってしまうことで症状を悪化させていきます。
「認知症」であることは決して恥ずかしいことでもなく、
加齢とともに起こり得る当たり前の症状なのです。
発症するのが早いか、遅いか、もしくはしないまま人生に幕を下ろすかの違い。
「実は私も認知症になりましてね…」
と当たり前に言えるためには、周りがそれを当たり前のこととして受け入れてくれる社会でなければ、安心して口にすることはできません。
まず、変わるべきは、私達地域社会です。
そして、周りが変われば、本人の症状も確実に変わります。
あれ、認知症かな?と思われた方、
家族がそうかも?と思われた方、
認知症のことを知りたいという方、
是非お気軽にお茶しにいらしてください^^
参加費:300円(手作りケーキと飲み物付き)
本日紹介した本からの抜粋。
長谷川和夫先生の御著書『ボクはやっと認知症のことがわかった』から。
「年を取るのは自然の経過だから、「ああ、自分も認知症になったんだな」と受け入れて上手に付き合いながら生きていく。その際、「じつは、、自分は認知症なんですよ」と言える社会であることが大事です。なぜなら暮らしとは、周囲の人とのかかわりによって大いに変わってくるものだからです。生活をともにするときの知識や技術を周囲の人が知ってくれたら、認知症の人にとっての生きやすさは、かなり違ってきます。・・・」